Journal / Series 04 実際の入口とR&D /
START-OSとは何を研究しているのか
完成製品ではなく、人とAIが仕事を分担するためのR&D。
この記事の要点
- START-OSは研究開発です。完成した製品・既製商品・購入できるパッケージではなく、導入実績を示すものでもありません。
- 探究しているのは、定型的な業務を支えながら、人がより大切な判断に集中できる状態です。
- ご相談いただけるのは業務の設計であり、START-OSそのものの提供ではありません。研究開発で確かめてきた考え方を使うことはあります。
HillsJapanのWebサイトには、START-OSというページがあります。そこを見て、「これは導入できるのか」「自社の業務に使えるのか」と考える方もいるかもしれません。
この記事では、START-OSが何であり、何でないのかを、はっきり書いておきます。
START-OSは研究開発である
START-OSは、HillsJapanが続けている研究開発です。完成した製品・既製商品・購入できるパッケージではありません。導入実績を示すものでもありません。
ページに載っている画面や流れは、研究開発として何を探究しているのかを示すためのものであって、提供中のサービスの説明ではありません。
この線を最初に引いておくのは、研究開発と提供中のサービスを混ぜて伝えると、「買えるもの」を前提に話が進んでしまうからです。
何を探究しているのか
START-OSが探究しているのは、定型的な業務を支えながら、人がより大切な判断に集中できる状態です。
仕事の中には、情報を集める、整理する、次の人へ渡す、といった繰り返しの部分があります。そして、その先に、人が確認し、判断する部分があります。START-OSの研究開発では、情報を集め、整理し、人が確認・判断しながら次の業務へつなげる流れを確かめています。
その中心にあるのは、AIは補助であり、判断・承認・責任は人が持つ、という考え方です。AIだけで判断させないための仕組みを、業務の流れの中でどう形にするかを探究しています。
HillsJapanでは、この考え方を支える共通のAI基盤も研究開発しています。利用できる情報、実行できる機能、人が判断すべき境界を整理して扱うためのものです。
ご相談の中で、START-OSはどう関わるか
業務についてご相談いただいたとき、START-OSを納品する・導入するという話にはなりません。ご相談いただけるのは、AI導入支援、Human Approvalを含む業務設計、企業向けの開発・実装といった、業務の設計です。
そのうえで、START-OSの研究開発で確かめてきた考え方を使うことはあります。たとえば、AIが材料をそろえ、人が判断する、という分担の考え方です。電話や現場の状況を含めてうかがい、任せられる範囲と、人が確認する工程を一緒に整理します。
「START-OSは自社に使えるか」というご質問には、START-OSそのものではなく、その業務でどこを支え、どこを人が判断するかという形でお答えすることになります。
具体例:部署間連携の相談の途中で、START-OSに触れた場合
説明のための想定の場面です。部署間の連携について相談している途中で、「START-OSのページを見たが、これは使えるのか」という質問が出たとします。
この場合、まずSTART-OSが研究開発であり、そのまま導入できる製品ではないことをお伝えします。そのうえで、相談の中身に戻ります。営業から製造への受け渡しのどこで止まっているか、誰の判断を待っているか。
START-OSの研究開発で確かめている「情報を集め、整理し、人が判断する」という分担の考え方は、その止まっている場所をどう支えるかを考えるときの手がかりになります。ただし、形にするのは、その会社の業務に合わせた設計と開発です。
HillsJapanの考え方
研究開発を続けているのは、人とAIが仕事を分担する形に、まだ確かめるべきことが残っていると考えているからです。
確かめていないことを、完成したものとして伝えることはしません。
研究開発は研究開発として、提供しているものは提供しているものとして、分けてお伝えします。研究開発で得た知見は、企業ごとの業務に合わせた開発・実装の中で生かしていきます。